今こそ『公式雑談タイム』!アイデアを生み出す取り組みについてお送りします。
リモートワークが続く中、オフィス内で働いていた頃とは全く違うなーと思っている人は多いと思います。
私もその1人でコロナ渦でひたすら在宅勤務をしており仕事中は孤独と闘っております。。。
ただ、私が取り組んでいるのは定期的に雑談を設ける時間をつくり、業務を効率化させています。
そこで今回は「なぜ雑談が良いのか?そして、どんな効能があるのか?」について掘り下げたいと思います。
- ■雑談からアイデアを生む出すための「フィーカ制度」とは?
- ■フィーカ制度の狙いとは?
- ■弊社「公式雑談」の取組
■雑談からアイデアを生む出すための「フィーカ制度」とは?
新型コロナウイルスを受けてテレワークをはじめた企業や、
今後懸念される第〇波に備えて検討を始めているところも全国で増えたと思います。
弊社でもテレワークを強い推奨レベルで求められており、ほぼオフィスに行く機会が減りました・・・
実際にテレワークを始めたことで、一人で集中する業務やルーティーン作業は思いのほか効率が良いと気付けた反面、
上司や同僚と明確な目的のないコミュニケーションはとりにくくなりました。
この対応策としてある企業で導入された取り組み制度をご紹介します。
制度名はスウェーデン語でコーヒーブレイクを意味する「フィーカ」という制度です。
この制度はあえて目的設定しない、社内の「公式雑談タイム」という面白い取り組みです。
実際にこのフィーカを設けたことで、この企業では日々の雑談が盛り上がり、短期間でいくつもの企画が生まれ実行されたそうです。
■フィーカ制度の狙いとは?
例えばプライベートだと友人や家族と何気ない(目的のない)会話から、遊びや旅行などの計画が生まれワクワクした経験って一度はあると思います。
でも、仕事になると「目的のないコミュニケーションって生産性が無さそうでダメだ・・・」って思ったりしませんか?
実はその逆で企業活動においてもとても「雑談」は大事です。
なぜなら「すでに目的がある状態」からは新しい目的やアイデアは生まれにくいからです。(枠組みの中で考えようとする思考に陥りやすい…)
アイデアが生まれるパターンは概ね下の図のような感じです。
個人が蓄積した「雑念」が複数名の会話からなる「雑談」の中で解放され、そのうちいくつかは目的を持つ「企画」へと形成され、
タスクに分解されて個人が「実行」するというのが自然な流れだったりします。
しかしながら、テレワークだと図の上の「雑談」が生まれにくいためそのループが途切れてしまいます。
だからこそ、今回ご紹介した企業は公式雑談制度を設けることで意識的にアイデアを生み出す環境を整えたそうです。
■弊社「公式雑談」の取組
弊社の取り組みで恐縮ですが、私の所属する部署でもこの公式雑談を始めています。
その代表例が「視点を増やしネクストイノベーションを起こす会」という名目で毎週1回30分で取り組んでいます。
この会は発起人メンバーの一人が、
「コロナに負けない為にも、視点を増やすことで新しい価値を提供し続けたい!」
という熱い想いを組織に呼びかけ、その想いに賛同した有志が集まり始動しました。
この会は上の図でいうと「企画」部分からのスタートでしたが、
回を重ねるごとに多種多様な雑談から新しい視点が生まれ、そこから実際にお客様への提案にも繋がっています。
特に良く挙がる話題としては「デジタル、AI、プログラミング、オンライン」などになりますが、
一見弊社の仕事に直接関係ないような話題もそこから雑談に発展し融合することで、
「これなら“●●●×▲▲▲=■■■”で活用出来そう!」という新しいアイデアが生まれやすくなっていると感じます。
私自身テレワークが始まったことで雑談の重要性を感じるようになりましたが、雑談はどんな時でも必要だとと思います。
例えテレワークをされていなくても、
「最近、アイデアが生まれにくいなぁ・・・組織全体が元気ないなぁ・・・従業員同士の会話がすくないなぁ・・・」と思う機会があれば、
是非、公式的雑談にトライしてみるのは如何でしょうか?
時間という貴重な価値を使用しますが、ハード的な給与や待遇を変えなくても自然とアイデアが生まれやすくなり、
更には従業員のモチベーションを高める一手に繋がる可能性が大いに期待できます。
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