問題解決の論理的思考法(1)

30代パパの主張

どうもけいぱぱです。

全国的に4月は新年度を迎えられる企業様も多い時期。

新入社員の入社や新組織体制への移行など、

新たな目標(テーマ)に向け問題や課題に向き合う機会も増えるかと思われます。

今回はビジネスパーソンであれば誰しもが直面する「問題解決」において、

論理的思考法を2回に分けてお送り致します。

まず今回は「問題と課題」の言葉の定義についてです。

こちらの思考法を職場内で浸透させることは、様々な場面で活かせるかと思います。

少しでも「問題解決」のヒントになれば幸いです。

それでは宜しくお願い致します。

  1. 「問題」と「課題」の違いについて
  2. 問題とは
  3. 課題とは

「問題」と「課題」の違いについて

「問題」と「課題」、私たちはこの2つの言葉を日常の場面でもよく使いますが、

「問題解決」を考えるにあたり、ここではまず、「問題」と「課題」について違いを明らかにし、

それぞれを定義することから始めたいと思います。

問題とは

辞書(広辞苑)を引いてみると、「問題」を、4つの意味から定義しています。

1.問いかけて答えさせる題。解答を要する問い。

2.研究・論議して解決すべき事柄。

3.争論の材料となる事件。面倒な事件。

4.人々の注目を集めている(集めてしかるべき)こと。

出典:広辞苑

日本語は広義であることが特徴ですが、ビジネスの現場では、多くは次のように定義されます。

「問題とは現状(実際の姿)と目標(あるべき姿)との差異」

つまり、私たちは、定めた目標(あるべき姿)と現状(実際の姿)の間に差異(ギャップ)が生じると、

その状況を問題だと認識するのです。

問題の2つの種類

一つの事象について、ある人は、“これは問題だ”と主張し、他の人は“別に問題ではない”というようなことはよくあります。

例えば「人口減少化」問題が新聞でよく取り上げられますが、多くの人が問題だと思う一方で、

あるデータによれば、約2割の人が「別に問題だと思わない」と答えています。

それはどういうことを表しているのでしょうか。

実は、「問題」には次の2つの種類があります。

1.あるべき姿(目標)が明確に定まっており、共有できている場合

2.あるべき姿(目標)が人・状況により異なる場合

1のケースは、目標が組織・集団の中で明確に共有されているが、現状がその目標との間に差異を生じている時です。

このケースでは、組織・集団内の誰もが問題を認識します。

2のケースは、組織・集団のメンバー間で、目標(あるべき姿)が定まっていない時です。

メンバー一人ひとりが描く目標(あるべき姿)が異なれば、人により問題の認識も異なります。

先に取り上げた「人口減少化」の問題も、国力の低下や年金問題の深刻化から、

大きな問題である、と考える人もいれば、地球全体の規模で考えれば、人口が急増している現代にあって、

一国の人口減少をさほど問題視する必要はない、と考える人もいます。

つまり、そもそものあるべき姿(目標・基準)が異なるために、問題の捉え方が異なってくるのです。

一方、ビジネスの現場でも、環境が大きく変化し続けている状況では、いったん定めた目標も、常に見直しが求められます。

つまり、環境変化を捉え、それをふまえて新たに目標を設定し直すことにより、「問題」も変化するのです。

課題とは

一方、「課題」を辞書(広辞苑)で引くと「題・問題を課すること。また、課せられた題・問題」とあります。

「問題」も「課題」も“解決”という言葉を伴うことから、「課題」とは次のように定義できます。

「課題とは、問題を解決するために、行動を起こすことを意志表明したもの」

問題は、主体的に解決する意志を持って行動を起こすことによって解決に向かいます。

それが、課題形成する、課題化するということです。

以上が「問題と課題」の言葉の定義になります。

次回では「問題解決のプロセス」についてお送り致します。

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