現役アスリートが引退後に直面する問題の1つに、
「セカンドキャリア」というテーマがあります。
私の身近にもプロサッカー選手として活躍した高校の後輩が一昨年引退し、
まさにこの「セカンドキャリア」で悩んでいた話を聞いたことがあります。
「セカンドキャリア」は現役と引退後を切り分けて考えるキャリアの考え方ですが、
一方で「デュアルキャリア」は現役と別の仕事を並行して行う働き方の考え方を指します。
昨今様々なメディアでも取り上げられる「デュアルキャリア」という働き方ですが、
本日は「デュアルキャリア」の基本的な考え方をご紹介し、
今後の新しい採用ターゲット層の1つとしてご参考にして頂けたら幸いです。
それでは本日はよろしくお願いします!
- デュアルキャリアとは?
- デュアルキャリアを行うメリット
- アスリート雇用に対する企業の考え
デュアルキャリアとは?
デュアルキャリアとは、
“現役中から将来のキャリアを形成し、2つの人生を歩む”
以前から現役アスリートがスポーツ選手以外のキャリア(肩書き)を持っていることは、
特別珍しいことではありません。
今では競技を続けながら、自身の将来を現役中から考えて企業の社員として勤務したり、起業したり、
国家資格を取得したりと、多くのアスリートが活躍の場をどんどん広げています。
主なスポーツの平均引退年齢の例として、
■プロ野球選手・・・約29歳(出典:日本プロ野球選手協会)
■プロサッカー選手・・・約26歳(出典:Jリーグキャリアサポートセンター)
この数値からも非常に選手生命が短いことが分かります。
昨今はスポーツ医学も発展し、長く活躍できる現役アスリートも増えていますが、
その数はほんの一握りなのが現状です。
アスリートにとって事前に競技引退後のキャリアについて取り組むことは、
今後の長い人生を考える上で、とても重要です。
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デュアルキャリアを行うメリット
アスリートが2つのキャリアを並行して活動することは、それまで競技にかけていた時間を
分散することになるため、アスリートとしてのパフォーマンスが低下するのでは、と思われがちです。
しかし、「デュアルキャリア」を実践する上では、多くのメリットも考えられます。
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様々なメリットが心理的不安の軽減へつながり、よりアスリート期間を充実させ、
結果的に相乗効果をもたらしパフォーマンス向上が期待できます。
アスリート雇用に対する企業の考え
これまで社会実業団など企業としてアスリートを雇用するすることはありましたが、
近年は社会実業団も休部や廃部など、アスリートが活躍できる環境が減少しているのも現実です。
一方、企業が全くアスリート雇用を期待していないかと言うとそうではありません。
アスリート雇用への期待は少しずつ高まり、様々な理由をもとに「アスリートを応援したい」という企業は増えてきています。
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自ら社会実業団を持たなくとも、今後、企業として「デュアルキャリア」という働き方を応援したPRを行えば、
企業としての新たな採用ブランディングにも繋がります。
結果として意欲的なスポーツも仕事も頑張りたいアスリート採用に成功する可能性が高まります。
もちろん雇用する側としては、一般で採用した方と違い「時間」の制約など任せる業務範囲も
限定的になる不安があるかもしれません。
しかし、アスリートは常に限られた試合時間で「成果」を出すことには長けている点も期待できます。
「時間」ではなく「成果」を期待した働き方の採用。
その1つとして今回の「デュアルキャリア」という働き方をご参考にして頂けたら幸いです。
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